ショパン子犬のワルツ解説と聞き比べ5選-ワルツの中での超人気曲 | ショパンを弾くには？曲の難易度、曲目解説、ピアノの弾き方を解説

ラファウ・ブレハッチ

2005年ショパンコンクールの優勝者であるラファウ・ブレハッチの子犬のワルツです。

ショパンコンクールでも子犬のワルツを演奏しており、音色は非常にキレイで、しかも上品で 審査員からも聴衆からも絶賛されていました。

なお華奢な体格であるわりには手首はかなりガッチリしており、 曲全体のバランスが崩れる事もなく終始安定した演奏を聴かせてくれるのも 大きな魅力といえます。

ジャン=マルク・ルイサダ

マズルカやワルツなどの三拍子の円舞曲を得意とするルイサダは、とても 聴いていてワクワクさせられる演奏表現がとても見事です。

ゆるぎないテクニックとしっかりとした様式感を示してくれ、それでいて 暖かい血の通った感動の演奏を味あわせてくれるのこの子犬のワルツも 名演の一つとして印象深く残っています。

反田恭平

2021年ショパンコンクールで2位に輝いた反田恭平さんは累計600万部を誇る傑作クラシック音楽漫画マンガ「ピアノの森」で子犬のワルツのバックミュージックを担当しています。

とても丁寧なタッチの演奏スタイルが特徴的で、 音の美しさは水晶とも真珠とも評するほどのすばらしさで、 軽やかな子犬のワルツを味わい深く演奏しているのには驚かされます。

まさに本格派の演奏といえる絶品ですので一度是非視聴してほしいと思います。

アルトゥール・ルービンシュタイン

ショパンと同じポーランド出身のルービンシュタインはショパンの主要な曲のほとんどを録音してくれており 後世の遺産といっても過言ではないほどの偉業を成し遂げてくれました。

詩情豊かな表現で独自の魅力を放つと同時に、作品への深い想い入れがひしひしと 伝わってくる演奏がとても魅力的です。

録音の年代が古いので雑音が気になりますが、スタンダードな子犬のワルツとして お手本になる演奏ですので必聴！

リパッティ

リパッティという名前はあまりお目にかからないかもしれませんが、 軽やかさや華やかさを見事に演出してくれる演奏を遺してくれたのが リパッティです。

どの瞬間にも客観的で地理的なまなざしがキラリと光る演奏が特徴的です。 この洒落た子犬のワルツはリパッティならではの独自の解釈があったからこそ成しえたといっても 過言ではないでしょう。