ショパンエチュード難易度10段階評価-難易度順ランキングも公開 | ショパンを弾くには?曲の難易度、曲目解説、ピアノの弾き方を解説



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ショパンエチュード難易度10段階評価-難易度順ランキングも公開

ショパンエチュード難易度10段階評価-難易度順ランキングも公開
ショパンエチュード難易度を10段階評価及び難易度順ランキングを発表します。

1(易)⇒10(難)です。

有名な曲については、第5番の黒鍵、12番の革命、13番のエオリアンハープが 比較的演奏しやすいです。

ちなみに別れの曲を演奏したい方は中間部はとても困難なので、中間部を後回しにして 取り組むと良いでしょう。

なおエチュードの練習方法について解説した動画がありますので是非ご覧ください。

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ショパンエチュード難易度10段階評価

エチュード第1番OP.10-1 難易度10

難しい理由
(1)テクニカルな要素
このエチュードは非常に速いテンポで演奏されることが一般的であり、左手のオクターブの連打や右手のフィンガーリフティング(指の上げ下げ)など、テクニカルな要素が多く含まれています。これらのテクニカルな要素を十分にマスターするには、長い時間と熟練した技術が必要です。

(2)表現力と音楽性
単に速く正確に演奏するだけでなく、この曲は感情的な表現や音楽的な解釈が必要です。音楽的なフレーズやダイナミクスの変化、音色の使い分けなど、高度な表現力が求められます。

(3)指の柔軟性と力
ショパンのピアノ曲は、しばしば複雑で長いフレーズや急速なパッセージが含まれています。これらを演奏するためには、指の柔軟性と力が必要です。特に、左手のオクターブの連打は指の柔軟性と力を同時に要求します。

(4)音楽的な理解
この曲は単なる技術的な難しさだけでなく、音楽的な理解も求められます。ショパンの曲はしばしばポリフォニックな構造を持っており、複数の声部が同時に進行します。演奏者はこれらの声部を明確に区別し、バランスよく演奏する必要があります。
練習のコツ
指の瞬時の上げ下げが必要ですが、これは繊細な技術ですので、 パッセージを分割して練習し、指の動きを確実にしましょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。

■パート1

■パート2


エチュード第2番OP.10-2 難易度10

難しい理由
(1)左手のストレッチと柔軟性
このエチュードは左手で広い距離をカバーするパッセージが頻繁に登場します。左手の指を柔軟に使い、ストレッチさせることが求められます。特に、跳躍音やアルペッジョのフレーズでは、左手のストレッチが技術的な難しさを増します。

(2)右手の速さと正確さ
右手は非常に速く動かす必要があります。短い音符の連打やスケールのパッセージが頻繁に現れ、これらを正確に演奏するためには高度なテクニックとコントロールが必要です。

(3)ポリリズムとリズムの変化
このエチュードでは左手と右手で異なるリズムが同時に演奏されることがあります。これにより、ポリリズムと呼ばれる複雑なリズムの相互作用が生じます。リズムの変化に対応するために、練習とリズム感の向上が必要です。

(4)表現力と音楽性
ショパンの曲には常に音楽的な表現力が求められます。このエチュードも例外ではなく、音楽的なフレーズやダイナミクスの変化、音色の使い分けなどを適切に表現する必要があります。

(5)フィンガーワーク
右手の指の動きは非常に複雑で、細かいフィンガーワークが必要です。指の瞬時の移動や交差する指の使い方など、テクニカルな技術が問われます。
練習のコツ
普段よく使わない中指、薬指、小指を多用するため、パッセージを独立して練習し、柔軟性と正確性を高めま しょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第3番OP.10-3 難易度8

難しい理由
(1)感情的な表現
この曲には深い感情が込められており、それを表現するためには豊かな音楽的表現力が求められます。感情を正確に伝えるためには、音楽的な解釈と表現力が必要です。

(2)テクニカルな要素
「別れの曲」には、複雑なテクニカルな要素が含まれています。例えば、速いトリル、難しいアルペジオ、幅広い音域での跳躍などがあります。これらのテクニカルな要素を正確に演奏するためには、高度な技術と指の柔軟性が必要です。

(3)和声の複雑さ
ショパンの作品はしばしば複雑な和声が特徴ですが、「別れの曲」にもそれが顕著に現れます。和声進行が予測しにくい箇所があり、それを正確に演奏するためには音楽理論の知識と和声感覚が求められます。

(4)音楽的なダイナミズム
曲全体にわたって音楽的なダイナミズムが存在し、静かな部分から急速なクレッシェンド、デクレッシェンドへの移行が頻繁に起こります。これらの変化を正確に捉えるためには、ダイナミクスのコントロールと音楽的なセンスが必要です。

(5)表現の一貫性
「別れの曲」は一貫した表現を持つ曲です。曲全体を通して同じテーマや感情を保持するためには、一貫性のある表現が重要です。表現の一貫性を保つためには、音楽的な理解と深い感情の理解が必要です。
練習のコツ
別れの曲は、複雑な和声や楽曲構造を持っています。曲の和声や構造を理解することで、演奏する際により意識的にフレーズをつなげ、曲全体を一体感のあるものにすることができます。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第4番OP.10-4 難易度9

難しい理由
(1)左手のテクニカルな要素
このエチュードでは左手が非常に活発に動きます。特に左手のオクターブやアルペジオ、スケールなどが高速で連続して現れます。これらのテクニカルなパッセージを正確に演奏するには、左手の柔軟性と力が必要です。

(2)右手のアクセントとフレーズ
右手の旋律がエチュード全体を支配し、それに合わせてアクセントやフレーズの強調が求められます。正確なアクセントの置き方やフレーズの解釈が難しい部分でもあります。

(3)手の交差とクロスオーバー
エチュード中には左手と右手の交差やクロスオーバーが多く現れます。これらを正確に演奏するためには、手の位置や移動のタイミングを正確に把握する必要があります。

(4)ダイナミクスと音色の変化
ショパンの曲は常にダイナミクスと音色の変化が豊かですが、特にこのエチュードではその要素が強調されます。正確なダイナミクスのコントロールと音色の変化が演奏の鍵となります。

(5)リズムとテンポの安定
エチュードの速いテンポと複雑なリズムは、演奏の安定性を求めます。正確なリズムと安定したテンポを維持するためには、継続的な練習とリズム感の鍛錬が必要です。
練習のコツ
速いパッセージや跳躍のある箇所を小節ごとに分解して練習しましょう。そして、それらのパッセージを練習した後、全体を組み合わせて演奏するようにします。

さらに感情豊かな表現が求められます。嵐のような力強さや情熱を表現するために、自分なりの解釈や表現を見つけることに努めましょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第5番OP.10-5 難易度7

難しい理由
(1)指の配置とストレッチ
このエチュードは黒鍵のみを使っており、従って通常の白鍵のような指の配置や手の位置が使われません。指のストレッチが要求されるため、それに慣れていないピアニストにとっては難しい場合があります。

(2)速さと正確性
この曲は非常に速いテンポで演奏されます。速いパッセージを正確に演奏するには、指の技術とコントロールが必要です。特に連続するオクターブのパッセージは、正確さとスムーズさが求められます。

(3)手首の柔軟性
黒鍵のエチュードでは、手首の柔軟性が重要です。曲中の跳躍やクロスオーバーを正確に演奏するためには、手首を柔軟に動かせる能力が必要です。

(4)音色と表現
ショパンの曲は単なる技術的な練習だけでなく、美しい音色や感情表現が求められます。黒鍵エチュードでも、速いテンポの中で音色の美しさを保ちつつ、情熱や表現力を持って演奏することが難しいです。

(5)指力と持久力 連続するオクターブやアルペジオ、トリルなど、黒鍵エチュードには指の力と持久力が必要です。特に速いテンポを維持するためには、指が疲れにくいように強化されている必要があります。
練習のコツ
黒鍵のみを使うため、通常の白鍵のエチュードとは異なる手のポジショニングが必要です。黒鍵の上に指を置く際に手首や指を過度に歪ませないように注意しましょう。適切な指の配置と手のポジションを確立するために、緩やかなストレッチや練習が役立ちます。

また速いテンポで演奏されますが、正確なリズムを保つことが重要です。小節ごとにリズムを確認し、左手と右手のリズムを一致させるように練習しましょう。特にクロスリズムがある箇所は注意が必要です。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第6番OP.10-6 難易度5

難しい理由
(1)左手の力と持久力
エチュード全体を通して左手が主に活動し、指力と持久力が試されます。特に中間部の激しさを増すパッセージは、左手の力強さと持久力を要求します。

(2)右手と左手のバランス
この曲では、右手と左手がそれぞれ異なるメロディやフレーズを演奏します。両手のバランスを保ちながら、独立した動きをする必要があります。これにより、リズムの正確性や音楽の表現が難しくなります。

(3)音楽的な表現力
ショパンの作品は単なる技術的な難しさだけでなく、美しい音色や感情豊かな表現が求められます。このエチュードでも、技術的な難所を超えて、陰鬱な表現力を持って演奏することが求められます。
練習のコツ
特に左手のポジショニングに注意しましょう。アルペジオのパッセージで手のポジションが不安定にならないように、正確な手首の位置や指の使い方を確認しましょう。

また曲中にはリズムやテンポの変化があります。練習中にそれらを意識し、リズム感とテンポの切り替えに対応できるようにトレーニングします。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第7番OP.10-7 難易度8

難しい理由
(1)高度なテクニックの要求
このエチュードは、右手の3度と6度を組み合わせて非常に速いパッセージや複雑な指使いが含まれています。特に正確で迅速な指の動きが求められます。

(2)リズムの複雑さ
セルヴィアは複雑なリズムパターンを含んでおり、正確なリズム感が求められます。特に左手と右手のリズムの組み合わせや、クロスリズムが難しい部分があります。

(3)音楽的な表現力
ショパンの作品は技術的な難しさだけでなく、音楽的な表現力も重視されます。この曲でも、情熱や表現力を持って演奏することが求められます。特に曲の中で感情の変化がある部分では、それを音楽的に表現することが難しいです。

(4)テンポの維持
この曲は比較的速いテンポで演奏されるため、テンポの維持が難しい場合があります。特に長いフレーズや速いパッセージを演奏する際に、テンポの安定性を保つことが挑戦となります。
練習のコツ
特に右手の疲労が気になる曲であり、また多彩な指の動きが要求されます。力のセーブをしたり、柔軟で力強い指を養うために、ストレッチやフィンガーテクニックの練習を取り入れましょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第8番OP.10-8 難易度7

難しい理由
(1)速いパッセージ
右手には速いアルペジオやランダムな音符のパッセージが多く登場します。これらのパッセージを正確に演奏するには、指の独立性と素早い反応能力が必要です。

(2)リズムの複雑さ
左手は右手と全く異なるリズムが含まれており、正確なリズム感が求められます。特に左手と右手のリズムの組み合わせや、クロスリズムが難しい部分があります。
練習のコツ
広範囲の音域や速いパッセージを演奏するには、指の独立性と柔軟性が重要です。各指が独立して正確に動くようにするために、フィンガーテクニックやストレッチングの練習を取り入れましょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。

■パート1

■パート2


エチュード第9番OP.10-9 難易度6

難しい理由
(1)高度なテクニックの要求
このエチュードは、右手はオクターブの連続であり、 手の小さい人にとっては難しく感じられます。

さらに正確で迅速な指の動きが求められます。

(2)左手の柔軟性
左手は広範囲に渡る音階構造になっており、やはり手が小さい人は辛いでしょう。

また左手の伴奏は右手のメロディと対比する役割を果たします。左手のアクセントを適切に表現し、かつ柔軟な指使いを維持することは挑戦的です。

(3)音楽的な表現
ショパンの曲は単なる技術的な練習だけでなく、美しい音色や感情豊かな表現が求められます。

この曲は悲痛の叫びを表現するような曲であり、それを音楽的に表現することが難しいです。
練習のコツ
エチュードの中では比較的易しい部類に入りますが、技術面より 情熱や表現力などの音楽性を重視して演奏することが重要です。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第10番OP.10-10 難易度8

難しい理由
(1)高度な6度の技術
このエチュードは、速いテンポで演奏される中で、右手6度 のパッセージが多く含まれています。オクターブの正確な音程とリズムを保ちながら、迅速かつ滑らかに演奏する技術が必要です。

(2)左手と右手のバランス
曲中では、左手と右手がそれぞれ独立した旋律を演奏します。両手のバランスを保ちながら、両手のパッセージを演奏することは挑戦的です。特に、左手の力強さと右手の柔軟性を両立させる必要があります。

(3)音色の均一性
特に高音部のパッセージを演奏する際には、音色の均一性が重要です。正確に演奏するだけでなく、それらを美しい音色で演奏することが求められます。

(4)リズムとテンポの安定性
この曲は比較的速いテンポで演奏されますが、テンポの維持とリズムの安定性が難しい要素の1つです。特に長いフレーズや速いパッセージを演奏する際には、テンポの変化に注意する必要があります。
練習のコツ
まるでイタリアのアドリア海のさざ波を思わせるような 美しい音色や感情豊かな表現が求められます。

難しい6度の技術面とともに練習をしていきましょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第11番OP.10-11 難易度7

難しい理由
(1)高度なアルペジオの技術
エチュードは、左手と右手の両方で複雑なアルペジオが頻繁に出てきます。これらのアルペジオは非常に速く、正確に演奏するためには高度な指技術と手の協調が必要です。

(2)手首の柔軟性と制御
ショパンのアルペジオは手首を中心にしています。素早く正確に演奏するためには、手首の柔軟性と正確な制御が不可欠です。これによって、アルペジオのフレーズが滑らかで美しい音色で演奏されるようになります。
練習のコツ
手が小さい人には辛い曲ですが、 手のポジションと手首の柔軟性が非常に重要です。正確な手のポジションを維持し、手首を柔軟に動かすことで、アルペジオを滑らかに演奏することができます。

また アルペジオのパッセージを演奏する際には、音色の均一性が重要です。すべての音を均等に演奏し、美しい音色を保つように心がけましょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第12番OP.10-12 難易度7

難しい理由
(1)テクニックの要求
このエチュードは非常にテクニカルであり、高度なピアノ技術が必要です。速いオクターブやアルペジオ、トリル、クロスハンドなど、多彩な技術的要素が含まれています。

(2)力強い演奏の必要性
エチュードは激しい情熱と力強い表現を求めるため、演奏者は強く、力強い演奏を維持する必要があります。特に主題が登場する部分では、その力強さが際立ちます。

(3)リズムの複雑さ
曲中には複雑なリズムが多く含まれており、正確なリズム感が求められます。特に左手と右手のリズムの組み合わせや、クロスリズムが難しい部分があります。

(4)音楽的な表現
ショパンの作品は単なる技術的な練習だけでなく、美しい音楽性と表現が求められます。革命エチュードでも、情熱や表現力を持って演奏することが重要です。特に主題の革命的な感情を表現することが要求されます。

(5)長大な構成と継続的なエネルギー
曲全体が非常に長大であり、継続的なエネルギーを維持する必要があります。中盤や終盤の高度な技術的要求がある部分でも、エネルギーと情熱を失わずに演奏することが重要です。
練習のコツ
特に左手は音の連続ですが、 初めはゆっくりとしたテンポで練習し、正確さと指の動きのコントロールを重視します。速いパッセージを演奏する前に、十分に習得することが重要です。徐々にテンポを上げていきます。

また革命エチュードでも、情熱や表現力を持って演奏することが重要です。曲の中で感情の変化がある部分では、それを音楽的に表現することに集中しましょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第13番OP.25-1  難易度6

難しい理由
(1)テクニックの要求
エオリアンハープのエチュードは、数多くの音符を左手と右手の同時に演奏する技術が必要です。これには正確な指使いと手の協調が不可欠です。

(2)右手のメロディの表現
曲中の右手のメロディは非常に美しい旋律であり、表現力が求められます。メロディを歌うように演奏し、音楽的な表現を豊かにするためには、正確な音程とタイミングを持って演奏する必要があります。

(3)音色の均一性
各小節の先頭の音符が主旋律になっており、それ以外は装飾音となっていますが、 主旋律を目立たせつつ、装飾音は 音色の均一性が重要です。美しい音色を保つことができるように心がけましょう。
練習のコツ
右手のメロディは美しい旋律を奏でるため、表現力が求められます。メロディを歌うように演奏し、音楽的な表現を豊かにするためには、正確な音程とタイミングを持って演奏する必要があります。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第14番OP.25-2  難易度6

難しい理由
(1)速い旋律
エチュードは、右手の比較的速い旋律を中心に構成されています。これらの旋律は非常に速く、正確さと指の柔軟性が要求されます。特に長いフレーズや連続したトリルを演奏する際には、テクニックとスタミナが必要です。

(2)リズムの複雑さ
特に左手と右手のリズムの組み合わせや、クロスリズムが難しい部分があります。正確なリズム感を持って演奏することが重要です。

(3)音色の均一性
音色の均一性が重要です。すべての音を均等に演奏し、美しい音色を保つことができるように心がけましょう。
練習のコツ
エチュードの中では比較的弾きやすい曲ですが、正確に打鍵するだけにとどまらず 曲の表情豊かさを引き出しましょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第15番OP.25-3  難易度7

難しい理由
(1)右手のメロディと音色の表現
各小節の先頭の音がメロディを奏でるため、美しい音色と表現力が要求されます。特にメロディの音色やスタッカート奏法が重要です。

(2)複雑なリズムとフレーズ構造
特に左手と右手のリズムの組み合わせや、リズムの変化があります。正確なリズム感と音楽的なフレーズの理解が必要です。

(3)速度の維持と手の疲れ
曲の中盤から終盤にかけては、速度を維持しながら複雑なパッセージが続きます。これにより、手や腕の疲れが早く現れる可能性があります。適切なテクニックとリラックスした演奏が必要です。
練習のコツ
ショパンのエチュードの中でも練習曲らしい曲であり、その割には正確に打鍵するのが 難しかったり手の疲労で悩まされたりしがちです。

手のポジションを把握して、力を入れすぎずに乗り切るようにしましょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第16番OP.25-4  難易度7

難しい理由
(1)手の移動と広い距離の跳躍
曲中には、左手や右手の急速な移動や広い距離の跳躍が多く含まれています。これらの移動をスムーズに行うためには、正確な指使いと手の柔軟性が必要です。

(2)手と指の疲れ
同じような手の動きが継続されるため適切な手のテクニックとリラックスした演奏姿勢を確保し、手の疲れを防ぐために注意が必要です。
練習のコツ
正確に打鍵をするには 曲をゆっくりとしたテンポで始め、正確さと指の動きのコントロールを重視します。段階的にテンポを上げていきますが、正確性を犠牲にせずに進めることが重要です。

またうまく脱力をして疲労を防止する工夫も必要です。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第17番OP.25-5  難易度7

難しい理由
(1)リズムが難しい 左右とも独特なリズムを持っており、複雑なパターンで動くため、左手の柔軟性と指の独立性が求められます。また、中間部になると右手は非常に広い音域をカバーし、速いフレーズや大きな跳躍が含まれています。 (2)ポリリズムやポリフォニーの要素 左手と右手が異なるリズムや旋律を演奏することがあります。これにより、両手の協調性とリズム感が必要とされます。 (3)美しい音楽性 繊細な表現やタッチコントロールも重要であり、技術的な完璧さだけでなく、美しい音楽性も求められます。
練習のコツ
まずは左手と右手のパートを分割して練習します。それぞれの手の動きやパターンを理解し、 独立した練習を行います。特に左手の指の柔軟性と独立性を養うことが重要です。

また難しいパートやフレーズを何度も繰り返し練習します。反復することで筋肉の記憶ができ、自然な動きになります。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第18番OP.25-6  難易度10

難しい理由
(1)三度の半音階
右手は徹底的な三度の半音階パッセージになっており、非常に困難です。

(2)跳躍の多さ
このエチュードでは、左手が頻繁に大きな跳躍を行います。音の距離が広いため、正確なタイミングと力のコントロールが求められます。

(3)ポリフォニーの複雑さ
ショパンの作品ではよく見られる特徴ですが、左手と右手で異なる旋律やリズムが同時に演奏される場面があります。これにより、両手の独立性と同時演奏能力が試されます。

(4)表現力の要求
技術的な難しさだけでなく、ショパンの作品には感情表現の深さが求められます。 とくに陰鬱な表現が求められる曲であり、 音楽的なフレーズの繊細なニュアンスや表現力を身につけることも重要です。
練習のコツ
右手の三度は1小節に出てくるパッセージをいくつかのパートに分割して練習し、 特に難しい箇所やテクニックを必要とするパッセージを中心に、細かく分割して取り組みます。

また左手と右手の独立性を高めるために、それぞれのパートを別々に練習し、最後に 合体させていくようにしましょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第19番OP.25-7  難易度6

難しい理由
(1)表現の難しさ
「恋の二重奏」という愛称からもわかるように、このエチュードはしばしば悲劇的な表現が特徴です。感情豊かな演奏をするためには、音楽的な解釈や表現力が必要です。

(2)遅いテンポ
遅いテンポで演奏し続けるのは意外と難しいです。

しかも左手は主旋律のメロディーになっており短音で演奏する箇所が多く、ミスをするとすぐに目立ってしまう 恐ろしさがあります。
練習のコツ
左手のメロディーは右手の伴奏に埋もれないように浮き立たせることが重要です。

左手だけ徹底練習をするなど、工夫をしてみるとよいでしょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第20番OP.25-8  難易度9

難しい理由
(1)六度 左右とも六度の半音階が連続して出てきます。 日常生活では使い慣れていない指の動きが要求されるため難しく感じるのは 当然です。

(2)大きな跳躍
エチュード中盤から後半にかけて、広範囲を飛び回るパッセージが多く登場します。これらの音を正確に演奏するためには、指の正確性と力の調整が必要です。

(3)速いパッセージの演奏
比較的高速のパッセージでの演奏が要求され、これらの部分を正確に演奏するためには、指の技術力とスピードを向上させる必要があります。
練習のコツ
左手と右手のパートを分割して練習します。それぞれの手の動きやパターンを理解し、独立した練習を行います。特に左手の跳躍やストレッチ、右手のフィンガリングなど、手ごとに異なる技術を集中的に練習します。

はじめから六度を高速で演奏するのは無謀であり、 ゆっくりとしたテンポで練習します。正確さとテクニックを重視し、徐々にテンポを上げていきます。焦らずに着実に進めましょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第21番OP.25-9  難易度6

難しい理由
(1)スタッカート
スタッカート奏法が頻繁に出てきます。正確な打鍵タイミングと力のコントロールが必要です。

(2)複雑なリズムと音価
左右で全く異なる奏法が求められており、リズム感と正確なタイミングが求められます。

(3)表現の難しさ
「蝶々のエチュード」という愛称からもわかるように、この曲は蝶々の舞いを表現しています。繊細な表現や音楽的なフレーズの美しさを出すためには、感情豊かな演奏が求められます。
練習のコツ
エチュードの中では比較的演奏が容易な部類に入りますが、 :単なる技術の向上だけでなく、音楽的な解釈と表現力を養うことも重要です。ショパンの音楽は感情豊かであり、音楽のストーリーを伝えるための表現力が求められます。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第22番OP.25-10 難易度7

難しい理由
(1)高速のオクターヴ
エチュードの冒頭から、右手で高速のオクターヴを演奏する箇所があります。指の力と正確性が求められ、疲労が蓄積しやすい部分でもあります。

(2)跳躍とストレッチ
広い領域を飛び回るパッセージが登場するので。正確なタイミングと力のコントロールが必要です。 (3)リズムとアクセント
中間部では主題と真逆の性格を持った曲想が登場し、 とくに優美、平和、しなやかさが要求されるため、これらを正確に表現するためには、リズム感と音楽的な感覚が必要です
練習のコツ
薬指の4と小指の5の指をうまく使い分けて、疲労状態に陥らないように うまく力をセーブしながら正確に打鍵するようにしましょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード第23番OP.25-11 難易度10

難しい理由
(1)高度なオクターヴとアルペジオ
エチュードの冒頭から、右手で高速で広い音域のオクターヴを演奏し、左手でアルペジオを同時に演奏する箇所があります。オクターヴの正確な弾き方とアルペジオのリズムとバランスが求められます。

(2)左手の技巧とストレッチ
エチュード中盤以降では、左手が複雑なアルペジオや和音を演奏します。また、ストレッチも多く、正確な指の配置と柔軟性が必要です。

(3)リズムの複雑さ
ショパンの作品には複雑なリズムやアクセントが含まれることがあります。特にこのエチュードでは、リズムの変化が多く、正確なタイミングとリズム感が求められます。

(4)ダイナミクスと表現力
「木枯らし」という愛称からもわかるように、このエチュードは静かで繊細な表現が特徴です。ダイナミクスや音色の変化を正確に表現するためには、豊かな表現力が必要です。

(5)フィンガリングと指使い
右手のフィンガリングが複雑な箇所があります。正確な指使いとリズム感が求められます。
練習のコツ
1小節にでてくる音符の量が多いですが、キリのよいところで区切って、そこだけ 徹底練習をして、最後に合体させるとうまくいくことが多いです。

また とても楽譜が複雑に見えますが、よく見ていると同じパッセージが繰り返し出てくることに 気づきけば演奏しやすくなります。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。

■パート1

■パート2


エチュード第24番OP.25-12 難易度8

難しい理由
(1)領域が広い
基本的に3オクターブ上がって下がってを繰り返しており、最大で4オクターブの箇所も出てきます。

これらのパッセージを高速で正確に演奏するためには、指の柔軟性と独立性が求められます。

(2)アクセント奏法
小節の冒頭の音が主旋律ですが、中盤以降になると、途中でアクセントを打つ箇所があります。

他の音に埋もれないようにうまく音を出す訓練が必要です。

(3)表現の難しさ
「大洋」という愛称からもわかるように、このエチュードは荒々しい海の情景を表現しています。ダイナミクスや音色の変化を正確に表現するためには、豊かな表現力が必要です。
練習のコツ
上がって下がってを繰り返しているのですが、1オクターブのパッセージが正確に演奏できれば、 それを上の領域で同じように演奏するだけですのが、慣れてしまえば、演奏できるように なるはずです。

特に上がるパッセージよりも下がるパッセージの方が難しいので、ゆっくりとしたテンポで 慣れてからスピードアップさせましょう。

また中間部では黒鍵を打鍵する場所が多く、鍵盤の間に指が引っかかってミスタッチを引き起こしやすいので、 柔軟性が必要になります。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード遺作第1番 難易度6

難しい理由
(1)打鍵のタイミング
特にこのエチュードでは、右手と左手の打鍵のタイミングが微妙に ズレているため、演奏しにくいと感じるかもしれません。

(2)表現の難しさ
ショパンの作品には感情豊かな表現が求められます。このエチュードも例外ではなく、美しい音色や表現を出すためには、豊かな表現力が必要です。
練習のコツ
エチュードというよりもむしろノクターンに近い性質をもっており、 演奏技術面は比較的容易です。

ですので音楽性に力点を置いて練習をすることが大切です。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード遺作第2番 難易度5

難しい理由
(1)左右のリズムの相違
右手で3連符を演奏しながら左は2連符となっており、 両者の打鍵のタイミングが難しいです。

(2)左手の領域が広い
左手は結構広い領域を飛び回るため、ミスタッチを引き起こしやすく する原因になっています。

(3)右手の和音の半音階
右手はほとんどが3つの音が組み合わさった和音での演奏が要求され、 半音階で移動するとなると、演奏しにくいところが目立ちます。
練習のコツ
左右で異なる動作が必要なので、肩手づつ徹底的に練習をしておきましょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



エチュード遺作第3番 難易度6

難しい理由
(1)数多くの技巧が登場 右手は6度、3度などが頻繁に登場するため、 難しく感じるでしょう。 これらのテクニックを正確に演奏するためには、指の柔軟性と独立性が求められます。 (2)左手の領域が広い 左手は右手に比べるとシンプルなパッセージですが、結構広い領域に移動するため 腕の柔軟性が必要です。
練習のコツ
左右それぞれ別々に練習し、最後に合体させていくのが早道です。

また軽快さや軽やかさといった音楽性にも注意をして演奏するように こころがけましょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



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ショパンエチュード難易度順ランキング

難しい曲から順番に上から並べました。

・1位:エチュード第18番OP.25-6 難易度10
・2位:エチュード第23番OP.25-11 難易度10
・3位:エチュード第1番OP.10-1 難易度10
・4位:エチュード第2番OP.10-2 難易度10
・5位:エチュード第4番OP.10-4 難易度9
・6位:エチュード第20番OP.25-8  難易度9
・7位:エチュード第24番OP.25-12 難易度8
・8位:エチュード第3番OP.10-3 難易度8
・9位:エチュード第10番OP.10-10 難易度8
・10位:エチュード第7番OP.10-7 難易度8
・11位:エチュード第11番OP.10-11 難易度7
・12位:エチュード第8番OP.10-8 難易度7
・13位:エチュード第22番OP.25-10 難易度7
・14位:エチュード第17番OP.25-5  難易度7
・15位:エチュード第16番OP.25-4  難易度7
・16位:エチュード第15番OP.25-3  難易度7
・17位:エチュード第12番OP.10-12 難易度7
・18位:エチュード第5番OP.10-5 難易度7
・19位:エチュード第9番OP.10-9 難易度6
・20位:エチュード第19番OP.25-7  難易度6
・21位:エチュード第21番OP.25-9  難易度6
・22位:エチュード遺作第1番 難易度6
・23位:エチュード遺作第3番 難易度6
・24位:エチュード第14番OP.25-2  難易度6
・25位:エチュード第13番OP.25-1  難易度6
・26位:エチュード第6番OP.10-6 難易度5
・27位:エチュード遺作第2番 難易度5

ショパンは難曲が多いので独学での練習に限界を感じたら良き先生を探してみましょう。
ピアノ教室の選び方の注意とピアノの先生の探し方のコツ4選まとめ

なおショパンのエチュードをさらに難しく編曲したバージョンがありますので、是非チャレンジしてみてください。
ゴドフスキーショパンエチュード編曲は超難曲-楽譜、CD情報まとめ

まとめ

エチュードに関するお役立ち情報をまとめましたので是非参考にしてください。

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