ショパンスケルツォCDお勧め聞き比べ10選-名演の数々を徹底比較
ショパンスケルツォCDお勧め聞き比べ10選です。
ここではアシュケナージ、ルービンシュタイン、ポリーニ、ブーニン、リヒテル、リ・ユンディ、メジューエワ、コブリン、フランソワ、アラウのCDを徹底比較してレビューします。
スポンサード リンク
Contents
ショパンスケルツォCDお勧め聞き比べ10選
アシュケナージ「ショパン:バラード&スケルツォ」
2009年にユニバーサルクラシックからリリースされた ヴラディーミル・アシュケナージの「ショパン:バラード&スケルツォ」です。現在の一流のピアニスト兼務指揮者として活躍するアシュケナージによる 録音です。
スケルツォとバラードという大曲がまとめて聴ける録音として たいへん重宝しています。
アシュケナージの演奏は、繊細なタッチで詩情豊かな 演奏をするピアニストという印象がありましたが、 このスケルツォに関しては、 アシュケナージにしては珍しく、かなり強めのタッチで激情を 見事に表現しています。
さすがにどの曲も安定していてムラのない確かな演奏技術で 聴くものを魅了するパワーがあります。
いろいろ聴き比べをしている人は気付いたかもしれませんが、 ルービンシュタインの演奏に最も近い印象を受けました。
⇒詳細はこちらでチェック
ルービンシュタイン「ショパン:バラード&スケルツォ全集」
2007年にBMG JAPANからリリースされた アルトゥール・ルービンシュタインの「ショパン:バラード&スケルツォ全集」です。若き日はルービンシュタインはテクニックにおぼれて、音楽の内面をおろそかにしていた と本人が述べていました。
この演奏は熟年での演奏ということで、スケルツォの激情を適切に表現しており、 たいへん味わい深いものがあると しみじみと感じました。
1959年録音盤ということでかなり古い録音で、音質はあまりよろしくないのは 否定できないですが、 スケースの大きい演奏であり、スケルツォのスタンダードといえる名演奏であることは確かです。
長年色褪せない不思議な魅力を感じる録音です。
⇒詳細はこちらでチェック
ポリーニ「ショパン:スケルツォ全曲、子守歌、舟歌」
ユニバーサル ミュージック クラシックからリリースされた ポリーニの「ショパン:スケルツォ全曲、子守歌、舟歌」のレビューです。流石に完璧な技巧で綿密に計画されたクールな演奏を披露してくれるのが ポリーニの演奏の特徴です。
かなりポリーニが熟年での演奏となるので、さすがに ショパンコンクール時の圧倒的な演奏に比べると若干 衰えを隠せないですが、まだまだ観衆から圧倒的に 支持を受ける水準の演奏です。
まだまだ世界のオーケストラや観衆から愛される 偉大なピアニストであることには変わりありません。
これからリリースされるポリーニ録音も 聴いてみる価値はあると思います。
⇒詳細はこちらでチェック
ブーニン「ショパン:スケルツォ&ノクターン集」
EMIミュージック・ジャパンからリリースされた ブーニンの「ショパン:スケルツォ&ノクターン集」です。ノクターン4番OP.15-1、ノクターン5番OP.15-2、ノクターン8番OP.27-2、 ノクターン17番OP.62-1とスケルツォが交互に組み合わさっている とても珍しい録音です。
ゆったりと優美なノクターンが終了すると、悲痛な叫びや激情を表現した スケルツォが始まり、スケルツォが終わると、再びノクターンが始まるという 今までに聴いたことのない曲の配列で構成されています。
心でピアノをしっとりと演奏するノクターンも 、強靭で圧倒的なテクニックで演奏するスケルツォも どちらも完成度の高い演奏となっています。
いままで聴いたことのない演奏会を聴きに行った気分に させてくれます。
⇒詳細はこちらでチェック
リヒテル「ショパン:スケルツォ全集」
ビクターエンタテインメントからリリースされた スヴャトスラフ・リヒテルの「ショパン:スケルツォ全集」です。全ソ連音楽コンクールに優勝したロシアのピアニストの 演奏です。
ゲンリヒネイガウスに師事した時点ですでに完成したピアニストであると 絶賛されたほどの腕をもっています。
リヒテル自身が巨大な手の持ち主であることから、 12度程度まで手が広がるというリヒテルによって、 劇的なスケルツォを見事に表現しています。
濃密なロマンティシズムを壮大に歌い上げて、聴き手を魅了する ピアニストだと思います。
ちなみに録音年度が結構古く、あまり音質が良くないという印象が あるのがちょっと残念です。
⇒詳細はこちらでチェック
リ・ユンディ「ショパン:スケルツォ&即興曲」
ユニバーサル ミュージック クラシックからリリースされた リ・ユンディの「ショパン:スケルツォ&即興曲」です。リ・ユンディの特徴は、とても素晴らしいタッチで、圧倒的な テクニックで聴き手を魅了するピアニストです。
2000年のショパンコンクール14回で優勝をきっかけに世界中から 演奏会や録音活動に引っ張りだこになっています。
この録音はテンポが速く、激情や皮肉を語ったスケルツォを 抜群の演奏技術でリ・ユンディが披露してくれます。
まだ若い頃の録音なのですが、 さらに研鑽を積んで、将来的には大ピアニストに なる可能性も十分あると思います。
ちなみに即興曲はおまけで付いている感じがしますが、 軽やかで優雅でなかなか優れた演奏であるので これも必聴です。
⇒詳細はこちらでチェック
メジューエワ「ショパン:スケルツォ集」
Original recording, Classicalからリリースされた イリーナ・メジューエワの「ショパン:「スケルツォ集」」です。メジューエワの演奏の特徴は、巧妙なアゴーギク奏法で 鮮やかな音色を駆使して聴き手を曲に引き込むことができる テクニックを兼備している点です。
ロシア音楽ではメランコリックな表現や激情を表現している 音楽が多いですが、メジューエワはロシア音楽を得意としていますが 、スケルツォでもロシア音楽に通ずるメランコリックな表現や激情を メジューエワは見事に表現しきっています。
即興曲第1番OP.29と夜想曲第20番も収録されているのも よいカップリングだと思います。
即興曲と夜想曲の2曲はくつろぎのひとときといえる名演奏と いえます。
⇒詳細はこちらでチェック
コブリン「ショパン:スケルツォ全曲」
キングレコードからリリースされた アレクサンダー・コブリンの「ショパン:スケルツォ全曲」です。2000年のショパンコンクール第14回で3位に輝いた アレクサンダー・コブリンの録音です。
このときはリ・ユンディが優勝しましたが、コブリンの方が 音楽性は上回っていたのではないかという人もいるほど、 コブリンは高い評価を受けていたピアニストです。
コブリン本人は、コンクール時ではスケルツォ3番を演奏したのですが、 十分な実力を発揮できなかったと後で述べていましたが、 今回の録音は非常に上質の出来栄えに仕上がっています。
コブリンは只者ではないことは確かなようで、 推進力と説得力には聴くものを圧倒させるパワーがあり、 これから巨匠の道を歩むことが予想されます。
ちなみに最後に幻想曲OP.49が収録されていますが、 これも激しい感情にあふれたスケールの大きな演奏です。
⇒詳細はこちらでチェック
フランソワ「ショパン名盤HQCD-5 バラード&スケルツォ集」
EMIミュージックジャパンからリリースされた サンソン・フランソワの「ショパン名盤HQCD-5 バラード&スケルツォ集」をレビューします。フランソワの演奏の特徴は、決して優等生的な演奏をしない、独自の霊感と 天才的な閃きとファンタジーで、聴き手を酔わす魔力を持っている事です。
事前に綿密に計画された演奏というよりむしろ即興演奏に近いような 演奏スタイルを貫いているという印象を受けます。
このスケルツォも即興風の演奏であるという感じでした。
アシュケナージやルービンシュタインなどのようなスタンダードの演奏と なるのは非常に困難かもしれませんが、やや刺激に飢えているという 人が聴くと、かなり衝撃的な印象が残る演奏になると思います。
ちなみに スケルツォだけでなくバラードまでが収録されているウレシイ一枚の録音です。
⇒詳細はこちらでチェック
アラウ「ショパン:スケルツォ集」
ユニバーサル ミュージックからリリースされた アラウの「ショパン:スケルツォ集」です。アラウの風格あふれる名演を聴くことができる貴重な録音です。
ショパンはサロン音楽であるという固定概念をもった人は 一気にその考えを覆される演奏がスケルツォであり、 悲痛な叫びや皮肉の表現が必要とされる音楽です。
ショパンのサロン風な華やかさとは一線を画した演奏に仕上がっており、 聴けば聴くほど味のある演奏をしてくれるというのがアラウの魅力ともいえ、 玄人が好む演奏なのかもしれません。
ちなみに最後に収録されているポロネーズ第7番OP.61の幻想ポロネーズがあるのですが、 スケルツォと幻想ポロネーズというユニークなカップリングも魅力的だと 思います。
⇒詳細はこちらでチェック
スポンサード リンク
まとめ
以上がショパンスケルツォCDお勧め聞き比べ10選でした。
■関連情報
スポンサード リンク
■関連情報
↓↓よく一緒に読まれる記事↓↓
スポンサード リンク