ショパン別れの曲解説と聞き比べ5選-中間部が難しく聴かせ所です
Contents
ショパン別れの曲解説
別れの曲は、ショパンの12の練習曲OP.10-3のピアノ曲です。
主旋律の部分については確かにさほど難しくありませんが、 問題は中間部です。
ここがとても難関のパッセージの連続で、演奏者の腕の見せ所となる部分です。
全音ピースの難易度表にはFという最高ランクが付されている理由が この中間部にあり、6度のテクニックや半音階や幅広い音階を移動するテクニックが要求され、 相当な練習が必要であるのは事実です。
主旋律の部分については確かにさほど難しくありませんが、 問題は中間部です。
ここがとても難関のパッセージの連続で、演奏者の腕の見せ所となる部分です。
全音ピースの難易度表にはFという最高ランクが付されている理由が この中間部にあり、6度のテクニックや半音階や幅広い音階を移動するテクニックが要求され、 相当な練習が必要であるのは事実です。
ショパン別れの曲聞き比べ5選
マウリツィオ・ポリーニ
圧倒的な超絶技巧をもつマウリツィオ・ポリーニの別れの曲は 主題のしっとりとした緩やかな箇所はキレイにメロディーを歌わせ、 中間部の難所はハイテンポでアッサリと爽快に弾き切っており、見事としかいいようがありません。ポリーニはテクニックに溺れた冷淡なピアニストだと感じる人もいるかもしれませんが、 豊かな歌心と多彩な表現力を発揮した演奏であることこの演奏から十分感じとることが できますし、音楽的に円熟に到達していることも確かです。
是非この格調高い別れの曲をしみじみと堪能してみてほしいと思います。
スタニスラフ・ブーニン
ブーニンは円熟期になってからショパンのエチュードの録音をリリースしていますが、 ここで聴く別れの曲は、かなりの完成度の高さが伺えます。音像がとてもクリアですし、響きが輝きを放つような華やかさが感じられ、 他のピアニストと一線を画していることがきっと理解できるかと思います。
しかも単に練習曲の範疇にとどまらず、音楽的んま起伏を豊かに表現し、 かつ音色のバランスを工夫している努力の跡が見受けられ、味わい深い 名演奏といえます。
中村紘子
日本を代表する女性ピアニストの中村紘子の別れの曲は、柔らかな音質と、 弾むようなリズム感を持ち、音楽的な愉悦に満ちているのが印象的です。彼女自身ショパンを得意としているようで、 作品に対する誠実な取り組みを反映し、温かみのある表現が 印象的なピアニストだと思います。
テンポはやや遅めでじっくりと聴く者に語り掛けるような演奏が多くの 人を引き付けてやまないのでしょう。
ニコライ・ルガンスキー
ロシア系曲を得意とするルガンスキーですがショパンの演奏でも名演奏を聞かせてくれます。ルガンスキーの演奏する別れの曲を聴くと、深みのある表現力に ベテランならではの円熟した味わいが感じられるのが印象的です。
テクニックも切れ味も抜群で、全体的にシャープな演奏を好む人には 是非聞いてほしい演奏の一つです。
横山幸雄
日本を代表するピアニストの横山幸雄の別れの曲は、音楽の流れが自然であるのは もちろんのこと、音の粒が綺麗に揃っており、音色に清潔感が漂うのが特徴です。音楽的に土台がしっかりしているため、表現の明確な自己主張が上出来だという 印象を受けます。
ほぼショパンの曲を録音している横山幸雄の今後の活躍ぶりにはワクワクさせられて しまうのは私だけではないはずです。
スポンサード リンク
まとめ
↓↓よく一緒に読まれる記事↓↓
スポンサード リンク