ショパン黒鍵のエチュード解説と聞き比べ5選-黒鍵を使った爽快な曲。黒鍵の練習をするためのエチュードであることを意識すべし

ショパン黒鍵のエチュード解説と聞き比べ5選-黒鍵を使った爽快な曲

ショパン黒鍵のエチュード解説と聞き比べ5選です。

スポンサード　リンク

Contents

1 ショパン黒鍵のエチュード解説
2 ショパン黒鍵のエチュード聞き比べ5選
3 まとめ

ショパン黒鍵のエチュード解説

黒鍵のエチュードは、ショパンの12の練習曲OP.10-5のピアノ曲です。

右手による主旋律はほとんどが黒鍵のみの演奏となっているため、黒鍵の練習曲すなわち黒鍵のエチュードと呼ばれるようになりました。

ちなみに白鍵を演奏する箇所が一箇所だけあるだけで、あとは黒鍵ばかりです。

ショパンのエチュードの中では比較的演奏しやすい部類に入る曲です。

ちなみに黒鍵の練習をするためのエチュードであることを意識していないと本当に退屈な音楽になりかねないので音楽的にも表現力を付けるように心がけましょう。

ショパン黒鍵のエチュード聞き比べ5選

リ・ユンディ

2000年ショパンコンクール優勝者のリ・ユンディは非常に指がよく回るようで、黒鍵のエチュードをとても爽快に弾き切っています。

安定したスピード感といいミスタッチゼロの完璧さといい、表情豊かでスケールの大きい表現を示してくれ、さすがコンクール覇者であるだけの名演といえます。

小山実稚恵

女流ピアニストの小山実稚恵の黒鍵のエチュードは非常に快速のテンポできれいなタッチで演奏していて、聴いていてとても気持ちが良い演奏です。

練習曲となると単にテクニック面に溺れてしまいがちなのですが、音色のバランスに絶妙なコントロールを示す彼女の演奏には、深みが伴っていることを沸々と感じさせてくれます。

優雅な雰囲気のある上質なこの黒鍵のエチュードは小山実稚恵との相性は抜群なのでしょう。

ホロヴィッツ

今は亡きホロヴィッツですが、若き時代にたくさんの録音を遺してくれています。

かなり癖のある演奏なのですが圧倒的に根強いファンが存在しており、個性的で味わい深い演奏は多くの人の心に響くのかと思います。

マレイ・ペライア

マレイ・ペライアは表面的な派手さではなく内面からじわじわと聴き手を惹きつけるピアニストです。

この黒鍵のエチュードの演奏からもわかるとおり、譜面の読みの鋭さや、音楽的なスケールの大きさは注目に値するレベルといっても過言ではありません。

ずっしりと重みがあり、隅々にまで血の通った豊かな生命力が宿った名演の誕生です。

クシシトフ・ヤブウォンスキ

1985年ショパンコンクール3位になったポーランド人ピアニストのヤブウォンスキはショパンコンクールで黒鍵のエチュードを披露し、大きなインパクトを与えました。

かなりハイスピードで煌びやかな演奏をし、予選の段階で優勝候補とされたほどの逸材です。

ヤブウォンスキの録音はあまり出まわっておらず、このショパンコンクールライブの演奏は非常に希少価値の高いものとなりますので是非視聴してみてください。

スポンサード　リンク