ショパン雨だれのプレリュード解説と聞き比べ5選-雨の日に最適な名曲
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ショパン雨だれのプレリュード解説
雨だれの前奏曲は、ショパンのプレリュードOP.28-15のピアノ曲です。
この曲は、地中海にあるマジョルカ島へ転地療養に行っていた時に 作曲された曲といわれていて、右手の「ソ」の#の音が軒下に垂れる雨垂れを表現しています。
とくに中間部は激しく降りしきる雨を感じさせる情景が思い浮かびます。
この激しい雨がやむと、また清々しい主旋律が登場して、一層ホッとした気分になる名曲。
この曲は、地中海にあるマジョルカ島へ転地療養に行っていた時に 作曲された曲といわれていて、右手の「ソ」の#の音が軒下に垂れる雨垂れを表現しています。
とくに中間部は激しく降りしきる雨を感じさせる情景が思い浮かびます。
この激しい雨がやむと、また清々しい主旋律が登場して、一層ホッとした気分になる名曲。
ショパン雨だれのプレリュード聞き比べ5選
マルタ・アルゲリッチ
女流ピアニストのアルゲリッチの雨だれのプレリュードです。女性とは思えないほどパワフルな演奏を披露してくれますが、雨だれのようなしっとりとした 曲であってはうって代わって詩情溢れる演奏表現になり、 しっとりとした主題と、中間部の陰鬱な部分のコントラストが明確についていて 大変素晴らしい演奏に仕上がっています。
なおテンポは他の演奏者に比べると若干早目ですが、作品によって 柔軟な演奏スタイルで対応しているようで、その表現には強い説得力がある のも見逃せません。
ラファウ・ブレハッチ
2005年ショパンコンクール優勝者のブレハッチが待望のプレリュード集をリリースしてくれました。テクニック的によく磨かれており、しかも感受性豊かな演奏が特徴で、それていて決して テクニックだけに溺れることなく気品と詩情を湛えた演奏がとても見事です。
また楽譜を忠実に再現することをモットーとして演奏しているだけあって 、楽譜からの奥深い音を掘り起こすスケールの大きな雨だれの名演奏として 記憶に残る一曲となるでしょう。
チョ・ソンジン
2015年にショパンコンクールで優勝したチョ・ソンジンは、予選でプレリュード全曲演奏をして センセーショナルを巻き起こしました。音質の変化といい、歯切れのよい和音の弾きっぷりといい、激しいパッセージの 鮮やかさなどを含め、既に自分自身の音楽を確立しており、 そのレベルの高い演奏には審査員も聴衆も驚くのは当然のこと。
彼の演奏するしっとりとした雨だれを目を閉じて聞いていると、抒情的情景が蘇ってくるようで とっても感動します。
今後目が離せない大物ピアニストの誕生であることは事実です。
イリーナ・メジューエワ
ロシアの名門グネーシン大学出身のメジューエワはメトネルの演奏で定評があるのですが、ショパンの主要な 作品はほとんど録音しており、彼女の実力派並大抵ではないことが伺える名演奏に仕上がっています。どくにアゴーギグのかけかたがとても巧妙で、人間の鼓動のように音楽に微妙なゆらぎをきかせた 表現力は賞賛に値するレベルといえます。
雨だれの中間部のように激しいパッセージに関しては、女性とはいえ風格の大きな演奏を示してくれるため、 男性的な逞しさも兼ね揃えた稀な才能の持ち主であることがきっとわかるはず。
サンソン・フランソワ
サンソン・フランソワの演奏の特徴はスケールが大きく表情豊かであり、 歌心に溢れている点です。雨だれを聴いてみると、多彩な音色とリズムと技巧面の充実が特に キラリと輝いているのがとても印象的です。
特に陰鬱な中間部にさしかかると凄まじいほどに激情がほとばしる 表現力を駆使しており、全体的に作品のロマンティシズムを意識した 抒情的な表現が、雨だれの曲想とはとてもマッチしているように 思えました。
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まとめ
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