モーツァルト名盤ピアノ曲5選-神童モーツァルトの圧巻の録音レビュー
幼少期から神童と呼ばれたモーツアルトですが、わずか35年の生涯の中で、膨大な数の名曲を遺しました。
そもそも幼少期から神童と呼ばれたモーツアルトですが、実は父親の惜しみないバックアップによってそれを 可能ならしめた過去があります。
モーツアルトの父親が宮廷音楽家であり、巧みに息子の才能を引き出し、かつ社交界に息子を売り込むことに専心し、みごとセンセーショナルなデビューを果たし たのです。
すなわち、モーツアルトの陰にはプロデューサーとしての父親の働きがあったのです。
また、父親に連れられたてヨーロッパを旅行し、行く先では演奏を頻繁に繰り返しつつも、 多くの作品の作曲を手がけました。
これほどまでに有名になったにも関わらず、死因については明らかにされておらず、定説も 存在しない状況で、大変興味をそそります。
ただ、たとえ命がなくなったとしても、彼の作曲した曲に魂が込められているのは事実であり、今もなお、 世界中で一流のアーティストに演奏されているのは大変素晴らしい事です。
ここで、私が実際に震えるほどの感動を覚えた神童モーツァルトの名演を紹介します。
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Contents
モーツァルト名盤ピアノ曲5選
モーツァルトピアノ独奏曲全集
ヴァルター・ギ―ゼキンクはドビュッシーやラベルなどのフランス音楽を得意としていますが、モーツァルトも得意としており、初期の小作品も含めて、ピアノ音楽全集を残してくれました。実際に録音を聴いてみると、シンプルでありつつ清廉な演奏で、躍動感や 生き生きとした生命力を感じさせてくれる、とても心地が良いのが特徴的です。
多くのピアニストは主観的で恣意的にテンポを変えて揺らぎを取り入れたり、楽譜に 掲載されていない音符を組み込んでアレンジしたりしているようですが、 ギ―ゼキンクは楽譜に忠実に再現することにこだわりをもっており、正統派の演奏を 聴かせてくれる、まさに模範的な存在です。
ちなみにモーツァルト独奏曲全集を録音するという偉業を成し遂げており、まさに世界遺産と言えます。
クララハスキルエディション
クララ・ハスキルは、ギ―ゼキンクより少し後の世代のピアニストとして モーツァルトのスペシャリストとして台頭してきた人物です。強い緊張感を生みだしつつ、引き締まった表現力やリリシズムが大変魅力的で、 繊細でありながら、時にはドラマティックな音楽作りに徹してくれています。
モーツァルトのピアノ協奏全曲録音は圧巻であり、大音響のオーケストラとの 見事な音の調和は聴きごたえ抜群です。
モーツァルトピアノソナタ全集
イングリット・ヘブラーはかつて、「モーツァルトを愛すること」を学んだ過去が あり、幼い頃からモーツァルトの研究に励み、磨きをかけて、モーツァルト弾き として知られるようになったピアニストです。ヘブラーの演奏の特徴は、柔和でやさしく、メロディがナチュラルに流れてくるような 演奏に多くの人の心を魅了し続けてきました。
とくにピアノソナタ集の演奏ではムラがなく、しかもスケールの大きい演奏に仕上がって いて、まさに偉大なモーツァルト弾きに相応しい名演と言えます。
ライヴ・イン・コンサート
モーツァルトを重要なレパートリーとするピアニストは多く、それに伴い モーツァルトを得意とするピアニストも必然的に増えるのは至極当然のことです。日本を代表するモーツァルト弾きの内田光子もまたその中の一人で、多様な ニュアンスを一曲に凝縮するかのように盛り込んだ精度の高い演奏をするピアニストと して、高い評価を獲得することに成功しました。
やや早めのテンポでの演奏は適度な緊張感をもって差し迫るものがあり、 その緊張感はライブ演奏の録音を聴くと、ひしひしと伝わってきます。
Mozart Complete Edition
モーツアルトの大辞典ともいえるべき存在感たっぷりのコンプリートボックスです。有名どころはもちろんのこと、知られざる作品までが網羅されており、モーツァルトを知り尽くしたい人に とっては非常に意味のある録音です。
ピアノ曲、交響曲集、協奏曲集、ヴァイオリンソナタなど、いずれの曲においても、その斬新な演奏が心を打ちます。
まさにモーツァルト新時代の幕開けと言っても過言でがありません。
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まとめ
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